印刷用語集

あ行 / か行 / さ行 / た行 / な行 / は行 / ま行 / や行
ら行 / わ行


あ行

合紙【あいし】

印刷物の数量の確認を容易にするために印刷物の間に入れる紙のこと。また、紙を挟みこむ事をいいます。


RGB【あーるじーびー】

RGBとはR(レッド)・G(グリーン)・B(ブルーバイオレット)の光の三原色のことです。
 おもにパソコンやテレビモニターで色を表現する発色方式です。


A全判(A本判)【えーぜんばん(えーほんばん) 】

印刷用紙の原紙標準寸法のもので、断裁されていない大きさのもの
 A全判…880×625mm
 A半裁…625×440mm
 A4切…440×312mm
 A8切…312×220mm
 A16切…220×156mm


オーバープリント【おーばーぷりんと】

カラー印刷ではCMYKごとに刷版がつくられ順番にインクを重ねることで印刷が行われます。印刷をする際、それぞれの版の位置が若干ずれて異なる色の隣り合っている部分に隙間ができてしまいます。(版ズレともいいます)
 オーバープリントとはそれを防ぐために色を混在させる技術のこといいます。


オフセット印刷【おふせっといんさつ】

オフセット印刷は現在、主流とされている印刷様式です。
 印刷の前に水で版を湿らせ、次に油性のインキを付けると水と油の反発作用によって画線部にのみインキがついて、そのインキはブランケットというローラーに転写され、圧胴により紙に印刷を行います。

ひとり言メモ インキをローラーに一旦離して(off)、ローラーから紙に転写(set)することからオフセット印刷と呼ばれるようです


網点【あみてん】

網点とは印刷物の濃淡を表現するための小さな点のことです。
 網点の間隔を狭く、点を大きくすれば色は濃く見え、間隔を広く、点を小さくすれば色は薄く見えます。
 写真等の濃淡のある印刷物はこの網点の大きさを様々組み合わせることで表現しています。
 網点の大きさ、細かさは1インチ幅にいくつ網点があるかと言う「線数」という単位で決定されます。


オンデマンド印刷【おんでまんどいんさつ】

オンデマンド印刷の意味は必要な時に小部数でも印刷できるという意味です。なのでオフセット印刷でも小部数であればオンデマンド印刷といえます。従って基本は印刷技法を指す用語ではありません。
 しかし、現実的にはコンピューターのプリンタを巨大化させたデジタル印刷機による印刷を指している場合が多く、オフセット印刷とは別ものと考えます。




か行

解像度【かいぞうど】

画像や写真のキメの細かさを表します。
 解像度はdpiという単位で表し1インチの中にいくつの点(ドット)が入るかを意味します。
 印刷に使われる解像度は300~350dpiが基本です。

ひとり言メモ 解像度が低いときれいな顔が粗いものになってしまいます、画像もお肌もキメが大事と言うわけです


掛け合わせ【かけあわせ】

掛け合わせとは2色以上の色を重ねて色を表現する方法です。
 印刷の基本の色であるCMYKを掛け合わせることでいろんな色を表現できます。

ひとり言メモ フルカラーはCMYKの4色の掛け合わせで全ての色を表現しています


カラーパッチ【からーぱっち】

面付けの時に仕上がりサイズより外側につけるCMYKのインキ濃度やドットゲインの管理のために用いられる指標のことです。

ひとり言メモ 印刷をするときに重要になります


菊全判(菊判)【きくぜんばん(きくばん)】

A判よりやや大きい洋紙
 菊全判…939×636mm
 菊半裁…636×469mm
 菊4切…469×318mm
 菊8切…318×234mm
 菊16切…234×159mm

ひとり言メモ 日本に最初に輸入されたとき、"菊花"の商標がついていたところから菊判と言われるようになったそうです


キャプション【きゃぷしょん】

写真や図表などに入る説明文のことです。


Q(級)【きゅう】

Qとは文字サイズを表す単位のことです。
 1Qは1級とも表記されます。
 1Q(1級)=0.25mm
 QはQuarter(1/4)の頭文字で、1mmの1/4で (0.25mm) を意味しています。
 1Q=0.25mm=1H(1歯)
 Q(級)と歯(H)は同じサイズですが、歯は字送り・行送りのことをさします。


行頭禁則処理【ぎょうとうきんそくしょり】

ある特定の文字(約物や記号など)が行頭にくると、組み体裁上好ましくないので、この文字を調整して行頭にこないようにすることをいいます。


行末禁則処理【ぎょうまつきんそくしょり】

ある特定の文字(約物や記号など)が行末にくると、組み体裁上好ましくないので、この文字を調整して行末にこないようにすることをいいます。


校正【こうせい】

印刷物を印刷する前に原稿と照らし合わせて字句や内容、体裁、色彩の誤りや不具合をチェックすることです。
 校正にはお客様がチェック(校正)するものと印刷会社内でチェック(内校)するものがあり、そのつど使い分けています。

ひとり言メモ 間違いがあった場合は必ず赤ペンで直して下さい


校了、責了【こうりょう、せきりょう】

訂正がなければ、校了。
 責了は、印刷会社が責任を持って校正を終わらせること。

ひとり言メモ 責任を持ってやります!



さ行

CMYK【しーえむわいけー】

CMYKとはC(シアン)・M(マゼンタ)・Y(イエロー)・K(ブラック)の4色のことです。
 通常のカラー印刷はこの4色で印刷されます。

ひとり言メモ ブラックがBではなくKと表記されるのはRGBのB(ブルー)とかぶるという説があります


四六判【しろくばん】

全判を32面取りして、書籍サイズ"四寸×六寸"が取れる
 四六全判…1091×788mm
 四六半裁…788×545mm
 四六4切…545×394mm
 四六8切…394×272mm
 四六16切…272×197mm


初校、再校(二校)、三校【しょこう、さいこう(にこう)、さんこう】

最初の校正を初校と言います。校正が進むにつれ再校(二校)、三校と呼び名が変わります。  その後は四校、五校と果てしなく続いていきます。

ひとり言メモ 出世魚みたいに名前が変わっていきますがそんないいもんじゃないです



た行

裁ちしろ【たちしろ】

裁ちトンボと刷りトンボの間隔。一般的に3mmが多いが、斤量のある厚い紙の場合は5mmなどになることもあります。


特色【とくしょく】

特色とはCMYKでは作れないインキを掛け合わせた色のことを言います。
 自分が求める色の見本としてカラーチップを使うのが一般的です。
 出版印刷の分野ではDIC(大日本インキ)カラーガイドが代表的な色見本です。

ひとり言メモ まぁ、特別な色ってことです


トラッピング【とらっぴんぐ】

オーバープリントと一緒で版ズレを防ぐ方法です。
 隣接するカラーの境界線上に、両者をわずかに重なり合わせた部分を作成することで、版ズレの発生を防ぎます。


トリミング【とりみんぐ】

写真やイラストの不必要部分はカットし、画面を整えること。
 「切り抜き」とも言う。


トンボ【とんぼ】

製版・印刷の工程で位置を合わせたり、断裁するときの目印になるものです。

ひとり言メモ 目立たないけれど、とっても重要です



な行

ノンブル【のんぶる】

ノンブルとは、本や冊子のページを表す数字のことです。

ひとり言メモ ノンブルとはフランス語のnombre(数)に由来します


入稿【にゅうこう】

印刷するための原稿及びデータを印刷会社へ渡すこと。




は行

H(歯)【は】

Hとは文字と文字の間隔(字送り)や行と行の間隔(行送り)のサイズを表す単位です。
 1Hは1歯とも表記されます。
 1H=0.25mm=1Q(1級)
 歯(H)とQ(級)は同じサイズですが、Qは文字サイズのことをさします。


分離禁止処理【ぶんりきんししょり】

ある特定の文字が行末と行頭の2行にまたがると、組み体裁上好ましくないので、この文字を調整して分離しないようにすることを、分離禁止処理といいます。


pt(ポイント)【ぽいんと】

ポイントとは文字や図形のサイズを表す単位のことです。
 1ポイントは1ptとも表記されます。 
 一般的にDTPでは1pt(1ポイント)≒0.35278mm(0.3528mm)




ま行

面付け【めんづけ】

印刷は1ページづつ印刷するものではなく、大きな紙に数ページまとめて印刷します。
 そのためにページの順番がきちんと並ぶよう台紙に原版を貼りこむ作業のことを「面付け」と言います(丁付けとも言います)。面付けは、印刷機の大きさや製本の様式に合わなければいけません。面付けには、2ページ掛け、4ページ掛け、8ページ掛け、16ページ掛けがあります。

ひとり言メモ 面付けは後の印刷・断裁・製本・加工にかかわる重要な作業です。面付けがおかしいと後の作業にも支障をきたします…

モアレ【もあれ】】

モアレとは印刷時に網点の重なり具合によって発生する縞状の模様のことです。
 主に網点のある印刷物をスキャンし、印刷した場合に発生します。データ上ではわかりにくいですが、フォトショップなどで表示拡大した際に縞状の模様が発生する場合はモアレの可能性が高いです。

ひとり言メモ 網点のある印刷物は角度を変えてスキャンしモアレの発生を防いだりします



や行

約物【やくもの】

各種の記述記号を総合した通称のこと。
 ・文や語を区切る記号 (例)。、,・:;!?
 ・文や語をつなぐ記号 (例)… ― - -
 ・反復記号      (例)ヽヾゝゞ〃々くぐ
 ・かっこ       (例)() 「」 『』 [] 【】




ら行

ルビ【るび】

文章中の漢字や外国文字に読みをつけたふりがなのこと。

連【れん】

ある規定の寸法(A全判や菊全判など)に仕上げられた紙が1,000枚で、1連(1R)といいます。
 また、1連の紙の重さのことを連量といい単位はkgで表示します。A全判が1R 〈35〉とはA全判のサイズの紙が1,000枚で35kgの重さがあるということです。